ロフト付き は、おもしろい - 2017/09

ロフト付き って良いですよね。隠れ家というか何というか。
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2017年09月22日(Fri)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その85

悟も
その日は
非番だったので
付き添いで
一緒に行きました。

その病院は
病気のデパートの
悟にとっても
初めてでした。

多くの患者には
付き添いがいて
普通の病院とは
全く違いました。

受付をすまして
検査室の前に
座っていました。

看護師が
前処理で
注射を打ちに来ました。

名前が呼ばれて
十詩子は
検査室に入りました。

処置台に横になりました。

ながい
胃カメラのようなものが
口から入れられて
十詩子は
経験したことのない
不快感を
味わいました。

そのあとの
記憶がなくなって
気が付くと
処置室で横になっていました。

横に
悟が
心配そうに立っていました。



2017年09月21日(Thu)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その84

クリスマスイブの翌日
つまり
クリスマスの日に
十詩子は
近くの
お医者さんのところに行きました。

悟は
毎月のように
行っていましたが
十詩子は
珍しいかったです。

問診と
触診をして
お医者様は
精密検査を受けるように
紹介状を
書いてくれました。

その日のうちに
病院へ行って
精密検査の
日程がきまりました。

翌年の
6日だったのです。

その年の
年末年始は
何となく
お祝いムードもなく
過ぎてしまいました。

悟が
毎年
初詣をしている
潮江の
神社へは
行きましたが
それ以外のところには
行かずに過ごしました。

そして
6日の朝
朝食を摂らずに
病院に向かいました。


2017年09月20日(Wed)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その83

十詩子は
元気の塊で
みんなが病気に倒れている時でも
十詩子だけは
病気になりませんでした。

お腹の異常は
今までには
なかったので
驚きました。

悟は
病気で良く休みます。

自分のことを
「病弱」と
言っていました。

それで
一年に一度
春に
人間ドックに言っていました。

十詩子も誘われて
人間ドックに
行ったこともありました。

もちろん
異常なしだったので
安心していました。

悟に
「少しお腹が痛い」と
いうと
悟は
前のことがあるので
「お腹が痛いって
イヤだよね。

美味しく食べられないし」と
答えました。

十詩子:
明日病院に行って来ます。

悟:
それが良い

(心の中で
そんなに悪いのかと
心配しました)



ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その82

AIの研究が
ほどほど進んだその年の
クリスマス
大きな転機が
やって来ます。

悟は
母親が
亡くなるまで
その趣旨を
理解しないまま
クリスマスイブの夜は
盛大に祝っていました。

十詩子の方も
就職してからは
クリスマスイブの夜は
原則ひとりでした。

会社の同僚との
会食もありましたが
仕事をしていた日の方が
多いようでした。

もちろん創も
事件に遭うまでは
クリスマスイブの夜は
普通の家族のように
祝っていました。

結婚してからは
慣例に従って
クリスマスイブの夜には
ケーキなどで
祝っていました。。

中性脂肪や
コレステロールが
気になるので
創には
洋菓子を買ってきても
ふたりは
和菓子専門でした。

でも
クリスマスイブの夜だけは
ケーキを食べることにしていました。

昔ながらの
バタークリームの
ケーキでした。

ローソクをたてて
電気を消して
それから
吹き消して
切り分けて
食べました。

その時
十詩子は
お腹に
異常を
感じたのです。




2017年09月19日(Tue)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その81

十詩子には
細かな所まではわかりませんでしたが
概要は
助手の説明で
わかっていました。

「私のかわりをする
AIができたら
私は絶対に要らなくなるわね。

でも
助手のあなたは
これを操作する必要があるから
何時までも
いるんじゃない」と
助手に言ったら
「まだまだ
AIで
代替できるほどの
力はありません。

現在の状況では
正しいか正しくないか
AIには
判断できるかどうか
わからないのです。

もう少し
進まないと
無理みたいです。

それから
私のかわりは
イッパイいますので
私自身の仕事が
いつもあるとは
限らないです。

やはり
十詩子さんは
凄いと思います。

オーソリティー 十詩子です。

憧れます。」
と答えました。


2017年09月18日(Mon)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その80

あれから
2年が経ちました。

大学3年になった
創は
就職活動していました。

リクルートスーツを着て
東京へ
会社訪問の毎日です。

十詩子は
会社に口利きをしようかと
言いましたが
創は
断りました。

十詩子たちは
それが
せがないと思いつつ
頼もしくも思いました。




十詩子の会社では
十詩子の退社後のことを考えて
策を労していました。

十詩子の力量を
AIで代替するという
方策です。

大学の偉い先生と
共同の事業で
チームATのなかに
その助手がふたり付いていました。

十詩子が
ディスプレイの
帳票を
どのように見ているかを
探る
機器をつけて
仕事をしたこともあります。

十詩子の使っている
パソコンの
操作は
すべて
記憶されていて
それらの
膨大な
データを利用して
十詩子の
思考方法を
調べるものでした。




2017年09月17日(Sun)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その79

翌年になって
十詩子も
60歳を迎えました。
老齢厚生年金の
比例報酬部分が
頂ける年齢になったのです。

悟は
すでに
受給していました。

男性の悟は
60歳からもらえる
年金は
最後の世代になっていて
「ラッキー」と言って
受給申請をしました。

十詩子は
元気でしたし
会社のお給料もあって
年金の受給は
繰り下げ申請をしました。

65歳まで
繰り下げ申請をしたのです。

お金には
困っていない
ふたりでしたから
そんな事を
話題にさえしませんでした。

十詩子の
頭の中には
「私は
元気だから
きっと長生きするに
違いない。

年金を
繰り下げ申請すると
老齢厚生年金が
少し増えて
長生きすると
受給総額は
きっと
増えるんだろう

エヘ

やっぱり
私って
計算高いわ

会社の
大きな金額の計算から
私の
年金の
少しの金額の計算まで
抜かりがない私って
偉い?」と
考えつつ
にんまりしました。

しかし
この前提が
誤っていることは
時間が経つと
わかることになるのです。






右手挙げて 左手挙げて

やりませんか

手を挙げる
この運動
この早さでは
私には出来ません。

運動神経抜群の
あなたなら
大丈夫ですよね。



2017年09月16日(Sat)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その78

そんな言葉に
のせられて
創は
頑張っていました。

残念ながら
高校生の時の
彼女とも別れて
頑張っていたのです。

十詩子の
会社を
見学したいと
言うので
見学をしました。

オフィスには
書類なんか
まったくありません。

ペーパーレスの
オフィスだったのです。

特別な
セキュリティーで
守られた
オフィスです。

見学しても
情報は漏れません。

運動公園が
よく見える
眺めの良いオフィスだけが
特長でした。

「こんな職場で
働きたい」という
大きな動機付けになりました。

前にも増して
創は
勉強しました。

悟と十詩子は
嬉しかった
とても
嬉しかった。







2017年09月15日(Fri)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その77

創は
そのことを
聞いていたのです。

デートに行ったのですが
電車が
人身事故で
止まっていて帰ってきていたのです。

大声で
ふたりが笑っていたので
「何々」と言って
部屋に入ってきたのです。

十詩子が
そんな重要な
ポストにいたとは
知りませんでした。

数字に強いことが
きっかけになって
いろんな仕事が
出来たのだと
十詩子が説明して
「僕も
数字に強くなる」と
言ったのです。

悟:
それは良いけど
一朝一夕には
それは出来ないのでは

創:
だから
4年間かけて
頑張ります

十詩子:
創だったら出来る

そろばんは良いんだけど
今時古いでしょうか

創:
そろばんは
良いですよね
始めてみます。

お母さんみたいに
成れたらいいけど

悟:
頑張れば
出来る
絶対出来る















2017年09月14日(Thu)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その76

重用された十詩子の
お給料は
嘱託とは言え
相当な金額になっていました。

はるかに
悟を超えていました。

十詩子は
それが
気に掛かっていました。

仕事は良いけど
お給料が
これでは
また問題にならないか
心配だったのです。

何でも相談する約束には
なっていましたが
相談せずにいたのです。

人事部長に
あった時に
「給料を
少し下げて欲しい」と
頼んだこともありました。

職制上無理だと
言われてしまいました。

やはり話すべきだと
考え
創が
デートでいない休日に
そのことを話しました。

深刻そうに
話し始めたので
悟は
一瞬
びっくりして
固まっていました。

すぐに
話の内容がわかって
ホッとした悟は
「お給料
高くていいね」と
笑いながら答えました。

「そんな事
わかっているよ。

うちの
女房は
優秀なんだことを
喜んでいるんです。

会社でも
自慢しているくらいですから

エヘ」と
付け加えて
ふたりは
大笑いしました。




2017年09月13日(Wed)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その75

尼崎チームの略でしたが
いつの間にか
「オーソリティー 十詩子」の略に
なっていました。

アメリカの
会社の
買収では
十詩子の
分析では
隠れ負債があることが
あるとして
断念されると
賛成派に
相当揶揄されたのですが
3ヶ月後に
その会社が倒産すると
十詩子の人気は
またまた上がりました。

十詩子の評判は
社内だけではなく
社外にも
知れ渡っていました。

よく知られた
シンクタンクからも
引き抜きの話が
来たこともありました。

テレビの出演依頼も
ありましたが
断りました。

社内の重要案件は
十詩子にお伺いを立てるという
風潮さえ
出てきて
「尼崎詣で」という
言葉さえ出来たのです。

さすがに
それは何が何でも
穏当でないので
社長に
そのようなことは
止めるように
言ってもらいました。

2017年09月12日(Tue)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その74

十詩子の会社勤めの方は
ますます
責任が
増えました。

会社の合併は
十詩子の資料が
効果を発揮して
対等合併になったのです。

新会社でも
十詩子の実力は
評価されていました。

合併を機会に
尼崎工場の
事務所棟が
試験研究室をかねて
新しく
ガラス張りの建物に
なりました。

合わせて
十詩子のオフィスも
新しい建物の
最上階の
南の角に移ってきました。

以前でも
充分に広かったのですが
2倍になっていました。

テレビ会議室が
大小ふたつあって
応接室と
執務室が
ガラス張りであるのです。

部下のさん人は変わりませんが
新たに
定年を迎えて
嘱託になった
敬子が
秘書として
新たに付きました。

会社の組織図では
経営企画部経営開発室尼崎分室
ということになっています。

長いので
チームATといいます。



2017年09月11日(Mon)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その73

創の
大学入試の日が
やって来ました。

創は
それなりに
頑張っていたようです。

十詩子が
大学に入るためにした
勉強と比べると
少し
「ぬるい」と
思いましたが
そんな事は
言えませんでした。

現代人は
そうなのかと
思っていました。

悟に話すと
「目的がないから
勉強する意欲が
でないのでは」と
推察してくれました。

やはり目的がないと
ダメだわと
おもいつつ
創に
何になりたいかを
決めないといけないと
あらためて思いました。

勉強していませんでしたが
神戸の山手の
大学に
合格しました。

大学の入学までには
目的を探すように
創に言いました。

2017年09月10日(Sun)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その72

十詩子も
新しい職場を
見に来てくれました。

案内嬢とは
ほど遠い
悟でしたが
悟自身は
仕事が気に入っていました。

今までは
机や
パソコンに向かって
仕事でしたが
今度の仕事は
人間が相手です。

ちょっと強面の
おじさんも来ますし
可愛いお姉さんも来ます。

今まで
話したこともない
人達と
話せて
楽しく思いました。

若い時は
人と関わりが持ちたくなくて
建築を選んだのに
建築相談員になって
180度変わってしまいました。

一生
そんな方々と
話が出来ないと
思っていたので
本当によい経験でした。

時には
案内だけでなく
本来の
建築の相談も
もちろん受けます。

100パーセント
知っていることもあれば
50パーセントしかわからないことも
聞かれます。

そんな時には
必死に調べます。

建築は
奥が深いと
あらためて
わかりました。

大げさに言えば
無知の知を
悟った一瞬でした









2017年09月09日(Sat)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その71

退職後
悟は
ビルマンでも
気楽にやろうかと
思っていました。

結婚して
養子をもらって
状況は
一変しました。

尼崎駅前の
家を売った時の
お金があるし
可愛い十詩子もそばにいるし
働かずに
ゆっくり家に
いようかとも思いました。

でも
十詩子が
まだまだ
会社勤めもしているのに
自分だけ
家でゴロゴロしていると
気が引けるので
当分は
嘱託で
市役所勤めを
することにしました。

前の職場ではなく
建築相談員として
窓口業務です。

市民から
いろんな建築についての
相談をうける
部署です。

今までの
職場の
エレベーター前にある
カウンターが
悟の
仕事場です。

建築の相談というのは
殆どなくて
市役所に
担当課を
案内する
案内嬢のような仕事でした。



2017年09月08日(Fri)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その70

何になるか
何をしたいか
自分でもわかりませんでした。

亡くなった両親は
サラリーマンで
営業職でした。

インターネットの
仕事でした。

あまり具体的な仕事は
わかりませんでした。

にわかには
決まらないので
大学に行って
決めることにしました。

あまり推奨できない
方法ですが
十詩子は
「人生は長いから
その時が来るまで
自分を磨いておくことが
必要よ」と
助言しました。

悟は
横で聞いていて
なんとうまく言う
十詩子だと
感心しました。

夏が過ぎると
悟が
60歳になって
定年で辞める時が来ました。

普通
定年前には
有給休暇を
使うのですが
律儀な
悟は
使いませんでした。

仕事の割り当てがありませんので
資料室の整理とか
窓ガラスの内側を
掃除していました。

退職の日には
家族さん人で
ファミレスに行きました。



2017年09月07日(Thu)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その69

創は
例を出されて
それしかないと
思いました。

頑張って
言うことにしました。

といっても
高校生ですので
単純に
「話してもいい?」と
言っただけなのですが
それがきっかけになって
話すことが出来ました。

そのうえ
偶然ですが
席替えで
隣の席になって
ふたりは
急接近となりました。

ふたりとも
同じ電車で
通学したので
一緒にいる時間は
長かったのです。

創は
十詩子のおかげと
大変喜んで
感謝していました。

一気に家族の関係も
良くなりました。

お友達の
女の子もやってきて
「ステキなおうち」と
誉めたので
悟も
上機嫌でした。

夏休み前になると
進路が
話題になりました。

成績が
中くらいの
創ですので
選択範囲は
それ程広くありませんでした。





2017年09月06日(Wed)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その68

創は
例を出されて
それしかないと
思いました。

頑張って
言うことにしました。

といっても
高校生ですので
単純に
「話してもいい?」と
言っただけなのですが
それがきっかけになって
話すことが出来ました。

そのうえ
偶然ですが
席替えで
隣の席になって
ふたりは
急接近となりました。

ふたりとも
同じ電車で
通学したので
一緒にいる時間は
長かったのです。

創は
十詩子のおかげと
大変喜んで
感謝していました。

一気に家族の関係も
良くなりました。

お友達の
女の子もやってきて
「ステキなおうち」と
誉めたので
悟も
上機嫌でした。

夏休み前になると
進路が
話題になりました。

成績が
中くらいの
創ですので
選択範囲は
それ程広くありませんでした。





2017年09月05日(Tue)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その67

「やはり
妖精の力?

クリスマスの日の出来事は
本当だろうし
やはり
妖精の力は
あるのだろう」と
考えいきつきました。

そこで
創に
やはり
「神さまに
おねがいしてはいかがですか」
と答えたのです。

あまりにも
抽象的で
漠然とした答には
創も
悟も
驚きました。

理知的で
論理的思考を
実践して
会社の重要なポストを
勤めてきたとは
思えない答えに
びっくりしたのです。

創は
真面目に答えているのかと
疑いまで持っていました。

十詩子は
付け加えて
「恋愛の感情は
どのような
障壁も
乗り越えられます。

告白できないのは
あなたの気持ちが
その程度である証拠です。

告白して
それが
成就するかどうか
それは
相手の
感情ですので
どうすることも出来ません。

どうすること出来ないことは
神さまにお願いするしかないのです。

だから
最後は
神さまにお願いするだけです。」
と説明しました。







2017年09月04日(Mon)▲ページの先頭へ
ロビフット


ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その66

笑顔になったからと言って
創の問題が
解決したということではありません。

問題は
残っています。

やはり
創が
勇気を出して
いうしかないのかと
思いました。

十詩子は
なぜ
「目薬の方法」ができたのか
今になって考えると
わかりません。

十詩子は
積極的な
人間でしたが
突然
男性を
ナンパしたあの勇気は
どこから来たのか
わかりません。

そう言えば
「クリスマス事件」も
何だか不可解な
出来事だし
「再会」の偶然も
あまりにもできすぎているように
思ったのです。

再会の方法が
クリスマスの時と
同じというのは
偶然にしては
おかしいと
思っていました。

クリスマスの日に会った
敬子によく似た
妖精の力かも知れないと
創に聞かれて
思い始めました。



2017年09月03日(Sun)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その65


同じ電車で通学している
女生徒が
気になるのですが
話が出来ないのです。

創が
十詩子に聞いてきたのです。

聞かれるのは
嬉しいけど
知らない女の子に
どのように
声をかけるかって
すぐにはわかるはずもありません。

十詩子が使った
目薬の方法は
使えないだろうし
他には
何も
ありません。

会社や
街で
若い時に
"ナンパ"されたことは
数多くありますが
「食事に行きませんか」程度で
手の込んだ方法などで
ナンパされた
記憶はありません。

クラスメートに
「食事に行きませんか」は
ないだろうし
どういう風に切り出すのが
良いのか
わかりませんでした。

そんな事を話していると
悟が
「十詩子さんは
ナンパされたことがあるんだ。

僕なんか
ナンパしたことなどないし
声をかけられたのは
十詩子さんひとりだけ
うらやましい」と
横やりを
入れてきました。

思わず
みんなは笑顔に
なってしまいました。






2017年09月02日(Sat)▲ページの先頭へ
ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その64

創の
高校は
神戸にあって
通学には
時間がかかります。

朝は
少し早く
今までの
起きる時間よりも
早くなって
悟も
時間を合わせて
起きていました。

ふたりにはそれが楽しく
早く起きも
苦になりませんでした。

春になって
創は
進級して
3年になり
クラス替えになりました。

そのころには
創たちは
何でも話すように
なっていました。

だからといって
本当のことを
何でも話しているとは
悟も十詩子も
思っていませんでした。

なんとなく
距離を置いているように
感じていたからです。

そんな話の中
創は
思いもかけない
相談をしてきたのです。

同じクラスの
女の子が
好きになったので
どうすればいいのかという
質問です。

十詩子は
私たちを
試しているのかと
思ったくらいでした。