ロフト付き は、おもしろい - 2017/07/07

ロフト付き って良いですよね。隠れ家というか何というか。
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皆様お元気ですか。
『心をダイヤモンドのように
清らかで堅くて光るもの
にしてください。
神様が見ていて
助けてあげるようにと
私たち(妖精)にお命じになります。』
(私のブログ小説よりの一節)

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メールください。
ロフトで笑ってすごそう
亡きアスカルも笑っています

ジーッとアスカルを見ていると変わります。

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2017年07月07日(Fri)▲ページの先頭へ
サクソフォンを使った防音テストします。オーディエンスの参加募っています。

私どもは賃貸住宅をお貸しする仕事をながくしております。
約10年前入居者のひとりが夜間ギターをお部屋で弾き大問題になったことがありました。
そこでその入居者専用の防音室を作って対処したのですが
それをきっかけに防音室を作り始めました。
最初はアコースティックギターだったので今考えれば簡単だったんですが
徐々に大きな音が出る楽器に対処する必要がありました。
チューバ・コントラバス・ドラム・サクソフォン・トランペット各奏者、ソプラノ歌手が
ご見学においでになりました。
対処できたお部屋もあれば
対処できないお部屋もありました。
防音について研究してサクソフォンでも耐えられるお部屋ができました。
そこで7月28日公開実験をすることにしました。
サクソフォンを防音室内で演奏していただき
隣室でそれが聞こえるかどうか調べる実験です。
プロのサクソフォン奏者の方に来ていただきます。
そこでお願いですが
参加者の皆様にはオーディエンスとして聞こえるかどうか判断していただきたく
お願い申し上げます。

測定日時 2017年7月28日午後1時30分
測定場所 兵庫県尼崎市瓦宮2-31-23 B106
奏者   中平雄大氏
使用楽器 サックス
使用楽曲 アメリカ民謡「聖者の行進」です

よろしくご検討のほどお願いします。
       杉原正治


ブログ小説「ロフトで勉強しましょ」結婚編その15まで


「ロフトで勉強しましょ」
前編
クリスマス編
完結編とのあらすじ


十詩子は
大家族で高校まで
豊岡に住んでいました。

家計を助けるために
大学進学を諦め
尼崎市の大手鉄鋼会社の工場に勤めはじめます。

同僚の敬子とともに
社命で大阪の経理学校の夜学で
簿記を勉強しました。

そこで
大学生の悟と出会います。

平素は控えめな十詩子ですが
この時だけ
十詩子の方から
きっかけを作って
悟と付き合うことになります。

ふたりは
一緒に勉強したり
悟の大学に行ったりして
清く正しい
デートをしていました。

悟の大学で
講義を受けて
大学にやっぱり行きたくなります。

課長にお願いすると
転勤のある
総合職に変わると
奨学金が出て
夜学に行けると
アドバイスを受けます。

あとのことも考えずに
総合職に変わって
悟と同じ大学を受験します。

試験には合格し
入学金は
悟や同僚・両親・家主それに
会社の奨学金で
まかなってもらいました。

十詩子は
仕事と勉強それに
悟を大事にして
がんばっていきます。

会社の仕事が
電算化される時流に乗って
十詩子の仕事は
段々と大きく
偉くなっていきます。

ひとつ上の
悟は
建築の勉強をするために
もう一度大学に行くことになります。

遅れて卒業した
十詩子は
総合職として
東京転勤を命じられ
悩みます。

ふたりは
永遠の愛を信じて
十詩子は
東京へ
悟は大阪の大学と
遠距離恋愛になってしまいます。

十詩子の仕事も
悟の勉強も
忙しいために
殆ど会われず
3年が過ぎます。

普通に考えると
些細な誤解が
二度起きて
ふたりは
愛しながら別れてしまいます。

十詩子は
会社で
徐々に重要な仕事をまかされ
昇進していきます。

悟は
大阪市の公務員になって
忙しく仕事をする毎日です。

ふたりは
相手のことを忘れることもなく
月日が経って
悟が58
十詩子が57歳の時
再び出会って
誤解が解けます。

今度も
積極的に
十詩子が動いて
結婚を
する事になります。

そしてふたりは
十詩子の実家
豊岡へ
電車で向かいました。

(どのような誤解で
「愛しながら別れる」になったのかは
原文をお読み下さい。

私は
相手のことを
深く思い合う心があれば
この様な誤解も
起こるかも知れないと
思っています)




結婚編その1
結婚のことを
十詩子の両親に
話すために
豊岡に向かう
電車に乗っていました。

1月2日ですので
正月の晴れ着を
着ている乗客も多く
華やいだ車内でした。

その中で
初老の悟と
ひとつ歳は下だけど
娘のように見える
十詩子が
寄り添って
座っていました。

景気の良い
武田尾の
渓谷のなかを
電車が通っても
窓の外など見ずに
ふたりは
見つめあって
なんだかんだと
話していました。

宝塚から福知山で乗り換えて
豊岡まで
電車で約2時間です。

朝早く出発して
9時過ぎには
豊岡に着きました。

駅前は
正月ということで
大きな門松が飾ってあったけど
閑散としていました。

十詩子の家は
駅から少し離れていて
バスで行くのが普通です。

弟が迎に行くと言っていましたが
『タクシーで行くから』と
断りました。

駅に着くと
タクシー乗り場に
タクシーが停まっていませんでした。



2
豊岡の正月は
雪が降っている時が多いのですが
その年は
雪は殆どつもっていませんでした。

まだまだ時間があったので
歩いて
十詩子の家まで
行くことにしました。

駅を東に商店街を通って
円山川の川沿いの道まで出ました。

川を少しさかのぼって
歩いて行きました。

コウノトリが
巣を作るための
鉄柱が
所々に立っているのが
遠くに見えました。

十詩子は
活動的な女性で
歩いて
営業に回ることも
しばしばありました。

悟は
机付と
言われるくらい
机の前でしか
仕事をしたことがなく
歩くことは
苦手でした。

ふたりは
正月とはいえ
暖かい日を浴びて
ゆっくりと
手を繋いで
歩いていました。

十詩子は
悟の顔を見ると
我慢しているようですが
辛そうでした。

十詩子は
「ここで休みましょうか」と
声を掛けました。

悟は
「ありがとう

僕の気持ち
わかるんですね

良いお嫁さんになるよね」と
十詩子に言うと
すこし赤くなった十詩子は
「あなたこそ
良い旦那になりますよね」と
答えました。



3
休み休みゆっくりと歩いて
十詩子の家が
間近に迫った時
向こうの方に
たぶん高校生くらいの
男の子が立っていました。

悟は
目が良いので
顔はわかったのですが
十詩子は
近視?遠視なので
誰かわかりませんでした。

男の子は
こちらを見て
少し会釈したら
角に隠れてしまいました。

しばらくして
何人かが
出てきました。

遠くからでも
ハッキリわかるくらいの
老夫婦と
初老の夫婦
それに
若い人達でした。

だいぶ近づいてきたので
十詩子も
わかって
「お父さんたちだわ」と言って
少し早足になりました。

悟も
力を振り絞って
あとを付いていきました。

みんなで
出迎えてくれていたのです。

正月の静かな雰囲気が
その場所だけ
破られました。

「今日はよく来たね」
「結婚するんだね」
「よかったね」
「おめでとう」などと
挨拶しました。



4
みんな一緒に
ガヤガヤ話ながら
家に入りました。

正月2日には
集まる習慣があって
十詩子の叔父さんや叔母さん
従兄弟や姪甥も来ていて
座敷は
座る場所もないくらいです。

悟は
一応座って
ご両親に挨拶しました。

母親は
「ご丁寧に

よかった
よかった

もう少しだけ
早かったらよかったのにね

でも
私たちが
生きている間で
よかった」と
心の底から
言っていたようです。

そんな話が終わると
悟のことを
なんだかんだと
聞いてきたのです。

その他大勢の人も
聞き耳を立て
聞いていました。

昆布茶が出てきました。

「お祝い事には
昆布茶だね。

昆布茶は塩辛いけど
甘くても美味しいかもしれませんね。

今度甘い昆布茶
作ってみたいな。」
と十詩子が話すと
「それがいいね」と
悟が返しました。

5
お昼は
すき焼でした。

お酒も出て
ワイワイガヤガヤ
和やかです。

悟も十詩子もお酒を飲みませんので
もっぱら
食べる方に回っていました。

いつもは
小食の
悟も
今日は
みんなで食べる鍋は美味しくて
余計に食べてしまいました。

十詩子は
悟の横で
世話をしながら
食べました。

お昼が終わると
少し休んで
お墓参りを
する事になりました。

十詩子の家は
古い家で
十詩子のおじいさんや
ご先祖様が
まつられていました。

お墓までは
自動車で
向かいます。

それ程遠くないのですが
小高い山の上にあって
上るのが大変だからです。

お墓に着くと
何人かが来ていていました。

線香とローソクをともして
お参りしました。

風がなくて
暖かい日だったので
山の上から見える
豊岡の
市街地が
見えました。

6
十詩子:
私は
十八の時に
ふるさとをあとにしました。

それから40年弱が過ぎて
あなたと
またふるさとに帰ってきました。

高校卒業の時
校長先生が
『身をたて名をあげやよはげめよ』と言って
送られた言葉が
やっと今日実現しました。

悟さんと結婚して
故郷に錦を飾ることができたんです

悟:
僕なんかと結婚したからと言って
故郷に錦は飾れないよ

十詩子:
そんな事ないです。

私はとても幸せです。

これからもきっと幸せです。

いやこの瞬間命がなくなっても
幸せです。

悟:
そんなー
ながく一緒に幸せに暮らして欲しい

十詩子:
もちろんそうですよね

ふたりはもう
若くはないのですから

大きな幸せを作りましょうね。

悟:
それにしましょう。

ふたりは
豊岡の市内を見渡せる
山の上で
そんな話を
していました。

遠くに
コウノトリが舞っているのが見えました。

そんなふたりを
遠巻きに
十詩子の家族が
静かに見ていました。

その中の
小さい女の子が
「早く帰りたいよ」と
言ったので
ふたりは
照れくさそうに
車の方へ歩き始めました。



7
自動車に乗り込み
家に帰る途中で
十詩子が
「ケーキ屋さんだ」と
指を指しながら
言いました。

悟:
あれが例の
ケーキ屋さんですね」

十詩子:
そうなんです。

悟:
閉まっているみたいですね。

十詩子:
残念だわ

悟:
楽しみは
とって置いた方が

楽しみかどうかわからないけど

十詩子:
楽しみよ
悟さんと一緒に
食べられるんでしょう

やっぱり楽しみよね

悟:
そうですよね

じゃ
やっぱり楽しみ
にしておきましょう。

楽しみは
とって置いた方が良いですよね。

十詩子:
でも
あまりにもながく
とって置いて
老人になってしまいました。

悟:
そうですよね
もうすぐ
老人になってしまいました

やはり私たちは
早いほうが良いかもしれません。

十詩子:
そうですよね




8
和やかにはなしながら
家に戻ってきました。

時間も3時になったので
おやつが
出てきました。

正月ですので
お餅
ミカン
それに
正月とは関係ない
チョコレートです。

チョコレートは
十詩子たちが持って来た
お土産です。

コタツにみんな座って
またまた
悟のことを
なんだかんだと
聞いてきました。

もう聞くことがなくなって
みんなは
トランプでもしようかということになりました。

大勢でするトランプは
楽しくて
時間が過ぎるのを
忘れてしまいました。

冬の日は
すぐに暗くなって
5時になると
もう真っ暗でした。

電車のことを考えると
6時頃には
帰り始めないと
今日は帰れなくなります。

悟は
おいとますると
十詩子たちに言ったのですが
十詩子の両親や
家族が
「泊まっていきなさい」と
何度もいってくれました。

悟は
帰ることができなくなって
その日は
十詩子の実家に泊まることになりました。




9
9時過ぎまで
ワイワイガヤガヤ話しました。

来ていた
他の親戚が帰っていって
机が片付けられました。

お布団が持ち込まれて
ふたつ敷かれました。

冬ですので
寒いので
厚みのある
見るからに暖かそうな
布団でした。

十詩子と悟は
同じ部屋に
寝ることになったのです。

長く付き合っていた
十詩子と悟は
一日中あっていたことはありますが
同じ部屋で
寝たことはありません。

ふたりとも
ドキッとして
少し上気してしまいました。

お風呂に入って
10時頃
ふたりだけの部屋に
入りました。

隣同士の布団の中に入りました。

隣りに寝ていると言うだけで
心臓は
パクパクしていました。

しかし
極めて寝付きのよい
十詩子と悟は
暖かい布団に癒されて
眠りに入ってしまいました。

実家の朝は
早くて
まだまだ暗い
7時前に
目覚めました。

悟は
起きたばかりの
十詩子を見て
「可愛い」と
心から思ってしまいました。





10
朝ご飯を
みんなで一緒に
ガヤガヤ食べました。

明日からは
悟が
仕事ですから
早く帰ることにしました。

ご両親にもう一度挨拶しました。

結婚式は
初春に
豊岡ですることを約束しました。

十詩子の弟に
送ってもらって
豊岡をあとにしました。

帰りは
播但線で
姫路まわりで帰りました。

ふたりは
鉄道ファンデはありませんが
少しでも
ふたりだけで
ながく電車に乗れる
姫路まわりを
選んだのです。

白い姫路城を見て
また話が
弾みました。

ふたりの話題が
尽きることは
当分なさそうでした。

結婚式を
どんな風にしようかと
ふたりは話しました。

十詩子は
仕事柄
多くの部下の結婚式に出て
体験していましたし
悟は
近頃は
親戚の甥や姪の
結婚式が
多くなっていました。

出席するばかりの
結婚式ですが
招待側になって
悟も十詩子も
どんな風な結婚式をしようかと
相当盛り上がっていました。



11
電車は
尼崎について
十詩子は
ロフトのお部屋に
悟は
園田へバスに乗って
帰りました。

十詩子は
家に帰って
パソコンを開いて
結婚について
考え始めました。

結婚式には
やるべきことが多いのです。

式場をどこで
予算はどのくらい

神式か
キリスト教式か
最近はやっている人前式か

出席者に誰を呼ぶか

誰にスピーチをお願いするか

どんな風に自己紹介するか

次から次へと
課題が出てきました。

こんな問題を
あぶり出すのが
今までの
仕事のクセで
次から次へと
出てきました。

そうなると
その課題を
どのように克服するかを
考えてしまうのが
十詩子です。

レポートを
8時間ほどかけて
思わず作ってしまいました。

いつものパソコンで
作ったのですが
写真も入れて
5枚になってしまいました。

3日に別れて
4日は会わす
5日に会う約束をしていました。

この
リポートを
印刷して
ハタと感じたのですが
「私って
バカだね」と
思いました。

ふたりの私的な出来事を
リポートにしてどうすると
気が付いたのです。

長年の
会社勤めは
十詩子を
かえてしまっていました。



12
レポートは
棚の奥に仕舞っておきました。

十詩子は
要領が良いので
家の用事や
普段の身支度を
ささっとできてしまいます。

会社に行かないと
十詩子の時間は
あまってしまいます。

4日は
一日中何もすることなしに
何度もお部屋の掃除をしたり
経済誌を何度も読み返したり
時間をもてあましていました。

何かすることがないか
十詩子らしく
必死に考え込んでいたのです。

「結婚したら
どうなんだろう

悟のお世話をして
それから
家の掃除をして
そうだ
庭もあったから
花も作って
悟と話をして
一緒にご飯を食べて
それから
、、、
うふ
やることいっぱいあるから
時間があまることないよね。

結婚まで
まだまだ時間があるので
それまで
何をしようか。

結婚式の用意と言っても
結婚式場が
やってくれることも多いし
『あーどうしたら』
良いのかしら

時間があまるのは
人生初めての出来事だわ」と
心の中で
大きな声で叫んでしまいました。

十詩子は
気が付いた時には
勉強やクラブ活動に
励んでいて
就職すると
会社や夜学などで
時間に余裕などなかったのです。

十詩子にとっては
あまった時間は
どうするにもできことなのです。

13
やっぱり閑なのは
十詩子にとって耐えられないので
ボランティアでも
しようかと思いました。

やっと
5日になって
悟の家に行きました。

正月の時は
徹夜で話したので
家の中を
つくづく見て回りました。

悟が
設計したのです。

西が大きな川に面する
大きめの敷地に
2階建ての家でした。

庭は
あまり手入れされておらず
それ程でもありませんでしたが
家の中は
よく掃除されていました。

悟が言う
家の自慢は
ロフトと
お風呂からの景色です。

西側に開けたロフトと
夕日を見ながらのお風呂が
素晴らしいと
悟は話しました。

ロフトへ
お茶やお菓子を持って上がって
六甲の山並みを見ながら
おやつにしました。

そのあと
お風呂に案内されました。

窓が低めになっていて
向こうからは
見えにくいガラスが
はまっています。

「ここから見る夕日が
綺麗だよ

今日は入っていったら」と
悟は
言いました。



14
十詩子は
夕日を見ながら
ふたりで
お風呂に入るって
ロマンチックと
思いつつ
「はい」と
答えました。

「着替えないですよね

僕の家にはもちろんないし」
と言うと
「大丈夫です。
着替えなくても
タオルだけ貸して下さい。

お風呂に入りながら
夕日みたいです。」と答えました。

悟は
浴室の暖房を入れて
お風呂の湯を入れました。

「お先にどうぞ」と
言われて
少しがっかりしました。

「ひとりではいるんだ」と
十詩子は思いました。

お風呂の入る順番を
譲り合って
話が充分もたれて
十詩子が先に入ることになりました。

冬の太陽は
すぐに沈みます。

さっさと入らないと
夕日が見られないというので
決まったのです。

服を脱いで
かけ湯をして
入りました。

六甲の山並みに
見える夕日が
見えました。

景色も綺麗でしたが
悟も
「このお風呂にはいっているんだ」と
思ったら
胸が熱くなりました。







15
夕陽は
綺麗でしたが
最後まで入っていると
悟が見られないので
さっさと洗って
同じ服を着て
お風呂を上がりました。

悟も
待ち構えていて
着替えを持って
お風呂に走りました。

外が
真っ暗になるまで
お風呂に入っていました。

のぼせたような顔で
悟は
出てきました。

「お風呂いいだろう

休みの日は
いつも明るい内から
お風呂に入って
この景色を見ているんだ

一番の贅沢だと
わたしはおもっています。」と
悟は
話していました。

十詩子は
「こんなことが
一番の
贅沢なんて」と
思いつつも
「そうですよね。

明るい内から
お風呂に入るのは
贅沢ですよね」と
答えておきました。

その日は
一緒に夕ご飯に
魚を焼いて
味噌汁を作って
野菜サラダを
つけ合わせに作りました。

一緒に
食べると
何でも
かんでも
美味しいんだから
と思いつつ
「美味しい
美味しい」と
ふたりは言って
食べてしまいました。